教員情報詳細

英語版はこちら >

2024年04月22日 現在

顔写真

野原 実 
(ノハラ ミノル)
NOHARA MINORU
教授
所属 広島大学
領域 物性実験《物性物理》
学位 広島大学 博士(理学)
専門 数物系科学 / 物理学 / 物性Ⅱ
研究キーワード 熱電変換 / 強相関電子系 / 熱電材料 / 超伝導
コメント 超伝導体や熱電材料などの新物質開発の研究を進めています。これまでに私たちが発見した超伝導物質として、(1) 47 Kで超伝導を示す112型鉄系超伝導体 CaFeAs2、(2) カイラル超伝導状態の発現が予想されるSrPtAs、(3)電荷秩序と超伝導が競合するIrTe2、(4) 鉱物 AuTe2 の超伝導などがあります。私たちの目標は、結晶化学に基づいた様々なアイデアを用いて、新しい高温超伝導体を開発することです。
研究者総覧 研究者総覧のページはこちら
過去のメディア掲載
出演情報
ジャンル 物理・物性
SDGsの目標 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
カーボンニュートラル 発電所から家庭や工場に電気が送られるとき、電線の電気抵抗によって送電ロスが生じます。その量は総発電量の約5%です。超伝導を用いると、このロスをゼロにできます。超伝導とは、金属や合金の電気抵抗が、ある温度以下でゼロになる現象です。しかし、超伝導に転移する温度が非常に低いという問題があります。私の研究室では、より高い温度で超伝導になる物質の開発を進めています。目標は、レアアース元素の含有量が少ない化合物でコストを抑え、できれば室温で超伝導を示す物質を開発することです。  また社会では、全エネルギーの約70%が「廃熱」として環境に捨てられています。例えば、発電所、エンジン、お風呂の残り湯です。私の研究室では、廃熱からの発電を可能にする熱電材料の研究も進めています。これまでに、市販材料の1.5倍の発電性能を持つ物質を開発し、そのメカニズムを解明しました。  これらの技術が実用化できれば、エネルギーの利用効率が高まり、温室効果ガスの排出量が削減され、地球温暖化の防止につながることが期待されます。
教育プログラム 【学士課程】 理学部 : 物理学科 : 物理学プログラム
【博士課程前期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム
【博士課程後期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム
本学への取材について
本学への取材については、以下の連絡先までご相談ください。

広島大学広報グループ
E-mail : koho[at]office.hiroshima-u.ac.jp
([at]は@に置き換えてください)
TEL:082-424-3701, 3749 / FAX:082-424-6040
〒739-8511 東広島市鏡山1-3-2

取材申込フォーム