広島大学広報グループ
E-mail : koho[at]office.hiroshima-u.ac.jp
([at]は@に置き換えてください)
TEL:082-424-3701, 3749 / FAX:082-424-6040
〒739-8511 東広島市鏡山1-3-2
教員情報詳細
2024年10月14日 現在
- 野原 実
(ノハラ ミノル)
NOHARA MINORU - 教授
所属 | 広島大学 |
---|---|
領域 | 物性実験《物性物理》 |
学位 |
広島大学 博士(理学) |
専門 |
数物系科学 / 物理学 / 物性Ⅱ |
研究キーワード | 熱電変換 / 強相関電子系 / 熱電材料 / 超伝導 |
コメント | 超伝導体や熱電材料などの新物質開発の研究を進めています。これまでに私たちが発見した超伝導物質として、(1) 47 Kで超伝導を示す112型鉄系超伝導体 CaFeAs2、(2) カイラル超伝導状態の発現が予想されるSrPtAs、(3)電荷秩序と超伝導が競合するIrTe2、(4) 鉱物 AuTe2 の超伝導などがあります。私たちの目標は、結晶化学に基づいた様々なアイデアを用いて、新しい高温超伝導体を開発することです。 |
研究者総覧 | 研究者総覧のページはこちら |
過去のメディア掲載 出演情報 |
|
ジャンル |
物理・物性 |
SDGsの目標 | |
発電所から家庭や工場に電気が送られるとき、電線の電気抵抗によって送電ロスが生じます。その量は総発電量の約5%です。超伝導を用いると、このロスをゼロにできます。超伝導とは、金属や合金の電気抵抗が、ある温度以下でゼロになる現象です。しかし、超伝導に転移する温度が非常に低いという問題があります。私の研究室では、より高い温度で超伝導になる物質の開発を進めています。目標は、レアアース元素の含有量が少ない化合物でコストを抑え、できれば室温で超伝導を示す物質を開発することです。 また社会では、全エネルギーの約70%が「廃熱」として環境に捨てられています。例えば、発電所、エンジン、お風呂の残り湯です。私の研究室では、廃熱からの発電を可能にする熱電材料の研究も進めています。これまでに、市販材料の1.5倍の発電性能を持つ物質を開発し、そのメカニズムを解明しました。 これらの技術が実用化できれば、エネルギーの利用効率が高まり、温室効果ガスの排出量が削減され、地球温暖化の防止につながることが期待されます。 | |
教育プログラム |
【学士課程】 理学部 : 物理学科 : 物理学プログラム 【博士課程前期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム 【博士課程後期】 先進理工系科学研究科 : 先進理工系科学専攻 : 量子物質科学プログラム |
本学への取材について
本学への取材については、以下の連絡先までご相談ください。
取材申込フォーム